2017年11月17日金曜日

首都圏の新築マンション、2カ月連続前年割れ

不動産経済研究所(東京・新宿)が15日発表した10月の首都圏の新築マンションの発売戸数は前年同月比3.0%減の2817戸だった。減少は2カ月連続。契約率は前年同月比0.9ポイント低下の60.7%で10月では1991年以来の低水準だった。購入者は資産価値が下がりにくい物件を慎重に見極めており、郊外物件を中心に苦戦が続く。
 契約率が上振れしやすい新規売り出し物件の割合が10月は全体の32%しかなく、前年同月の39%から大きく下がったことも響いた。今年10月の契約率を地域別に見ると、東京23区は68.3%だが、東京都下は42.6%、埼玉は44.9%、千葉は53.7%と低い。
 値下がり懸念が小さいとされる東京都心の高額物件は比較的堅調なことから、首都圏の平均販売価格は5586万円で前年同月から180万円上昇した。同研究所は今後の見通しについて「11月以降は横浜や23区で戸数の多い大型タワーマンションの発売が見込まれるため、発売戸数は上向く可能性が高い」と指摘した。

2017年11月16日木曜日

東急不、東京都心の高額マンションの販売拡大 

東急不動産が千代田や港などの東京都心6区で平均価格1億円以上の高額マンションの販売を加速する。都心物件の販売担当者を2割増やし、2018年3月期は六本木や永田町など4物件を発売。年1件前後だった供給ペースを来期以降も数件規模に増やす方針だ。高所得のシニアや共働き世帯の需要を背景に都心シフトを加速する。
 今期はすでに「ブランズ六本木 ザ・レジデンス」(東京・港、平均価格約3億8千万円、総戸数51戸)や「ブランズ永田町」(東京・千代田、約2億8千万円、21戸)など3物件を販売中。さらに12月には「ブランズ六本木飯倉片町」(東京・港)を発売する。
 7月に発売した六本木は全体の4割、9月に発売した永田町は3割の住戸がすでに契約済みで、高額物件としては「好調な売れ行き」(大隈郁仁社長)という。来期には港区白金台の高額物件の販売を控えるなど、今後も年間数件ペースで販売を拡大する計画だ。
 不動産経済研究所(東京・新宿)によると、16年の1戸当たりの販売価格が1億円以上の億ションの発売戸数は1265戸と2年連続で1千戸の大台に乗せた。10~12年は600~900戸前後で推移したが、13年に1500戸を突破。14年に900戸台に減らしたものの、再び1千戸の大台に乗せた。
 郊外物件の売れ行きが鈍い一方、都心エリアは安定した資産価格が見込まれるとして好調だ。

2017年11月14日火曜日

都心・駅近をキーワードに地方でも積極供給/野村不HD

野村不動産ホールディングス(株)執行役員住宅部門長の山本成幸氏は10日、専門誌記者と会見。住宅分譲事業について説明した。
 同社の1~9月期の分譲マンション契約件数は3,000戸超と順調に推移。同期間の市場に占めるシェアも12.4%と昨年比約4ポイント上昇しているとした。「昨年は即日完売が難しい物件が多かったが、今年は実現できるケースが増加している。“都心”“駅近”をキーワードに供給していることもあり、販売価格は4,000万~6,000万円の価格帯が減少し、8,000万円超の価格帯が増えている」(山本氏)。なお契約者年代は40歳以上60歳未満の年代が減少し、20歳以上40歳未満の層が拡大。「20~30歳代の共働き世帯が、年収の8倍程度の価格帯のものを購入するケースも増えてきている」と説明した。
 年間6,000戸を安定的に供給していくために、用地取得も積極的に進めており、17年度は上期3,200戸分を取得。下期の予定と合わせて約7,000戸の取得を計画したと説明。17年度下期以降のストックとして2万3,200戸を確保。内訳は、首都圏での「PROUD」で1万4,500戸、「OHANA」で1,700戸、首都圏戸建てで2,200戸、地方圏マンション・戸建てで4,800戸を供給していく計画だ。「OHANA」については、「市場環境は去年が最も厳しかった印象だが、今年は新築マンション市場の価格高騰で逆にお客さまは戻ってきている印象。一定数は確保して供給していく計画。従来よりサイズを縮小し100戸程度のものもプランニングするなどして、竣工までの完売実現を目指して取り組む」とした。
 また、地方中核都市でのマンション供給を本格化。今年度は富山県と新潟県で計2物件の供給を予定しているほか、静岡県、岡山県での計画も進行中。「富山県と新潟県は、地元に強い会社とのJV。静岡と岡山は再開発を利用しての供給。地方でも資産を持つ人は一定数いらっしゃる。そうした人が求める場所・求める仕様のものを供給していく」と述べた。
  戸建事業については、「郊外エリアで戸数をかせぐより、都心部の高額物件の供給を進めていく考え」と述べ、東横線や田園都市線沿線で、敷地30坪・建物面積28坪ほどの規模の高額物件の分譲を継続供給していく考えを示した。

2017年11月13日月曜日

ウーバー、ソフトバンクなどによる数十億ドル規模の出資提案承認

米ウーバー・テクノロジーズは、ソフトバンクグループなどによる数十億ドルの出資提案の受け入れを承認した。株式非公開の新興企業を対象とする取引では過去最大規模の一つとなる。
合意により、ソフトバンクなどはウーバーに最大10億ドル(約1137億円)投資し、今後数週間で最大90億ドル相当を既存株主から取得する買い付けを実施する。保有株を手放す売り手が十分集まらない場合、頓挫する可能性もある。合意にはウーバーのガバナンス(企業統治)変更も含まれる。
ウーバーは発表資料で、「当社はソフトバンクとドラゴニア率いるコンソーシアムと投資の可能性について合意を交わした。合意はウーバーの長期的な将来性に対する力強い信認だと考える。手続き完了後、これがわれわれの技術投資や内外での事業拡大の継続を支援するだろう」と説明した。

2017年11月12日日曜日

TPP11・Q&A 暮らしへの影響は 牛肉やオレンジ安くなる

米国を除くTPP11カ国が大筋合意した内容について暮らしや企業活動への影響をQ&Aでまとめた。

 Q 暮らしへの影響は

 A 日本はTPPで輸入品の関税撤廃・削減を約束しているので、主に農水産品が安くなる見込みだ。牛肉には38・5%の高い関税がかかっているが、発効から16年目に9%に下げる。日本にとって輸入量3位のニュージーランド産は安くなり、既に経済連携協定(EPA)を結んでいる輸入量首位のオーストラリア産も一層の値下がりがあり得る。またオレンジにかかる16~32%の関税も6~8年目になくなる。輸入量2位の豪州産の価格が下がり食卓に恩恵が及びそうだ。

 Q 関税以外に影響はないのか

 A TPPでは制度やルールの調和も進める。例えば海外で携帯電話を使う際、現地企業を経由して通信する「国際ローミング」は、透明性や合理性のある料金になるよう協力することで一致した。海外での通話料金の引き下げにつながる見込みで、旅行者や出張者には朗報だ。

 Q 企業への恩恵は

 A 日本が輸出する自動車など工業製品への関税が下がり、価格競争力が上がると期待される。ベトナムは輸入車に最高83%の高関税をかけているが、発効から13年目になくなる。カナダも6・1%の輸入車関税を5年目になくす。他にもニュージーランドがエアコンにかける5%の関税がすぐになくなるなど輸出産業に追い風となる。

 Q 海外展開は進むのか

 A ベトナムで小売企業が2店舗以上出店する際の審査がなくなり、コンビニエンスストアなどが進出しやすくなる。マレーシアではATM(現金自動預払機)の設置制限が原則なくなるので、金融機関の海外展開を後押ししそうだ。

2017年11月11日土曜日

10月の首都圏既存M成約数は7%減

(公財)東日本不動産流通機構は10日、2017年10月度の首都圏不動産流通市場動向を発表した。
 同月の首都圏中古(既存)マンション成約件数は3,103件(前年同月比7.1%増)と再び減少した。都県別では、東京都1,586件(同5.8%減)、埼玉県345件(同15.9%減)、千葉県410件(同4.6%増)、神奈川県762件(同10.8%減)と千葉県を除き前年を下回った。
 1平方メートル当たりの平均成約単価は50万1,600円(同3.3%上昇)、平均成約価格は3,209万円(同2.3%上昇)と、共に13年1月以来58ヵ月連続上昇となった。新規登録件数は1万7,391件(同0.5%増)と2ヵ月連続で前年同月を上回った。在庫件数は4万4,619件(同4.2%増)となり、15年6月以来29ヵ月連続で増加している。
 既存戸建ての成約件数は1,086件(同5.6%減)。平均成約価格は3,105万円(同1.5%上昇)となった。

2017年11月9日木曜日

健美家、公取協と連携し、違反事業者の広告掲載を停止

健美家(株)は7日、(公社)首都圏不動産公正取引協議会と連携し、公正競争規約違反の事業者に対する広告掲載停止の施策を実施すると発表した。
 同社の配信している収益物件の情報サイト「健美家」において、不動産の表示に関する公正競争規約に違反し、「厳重警告・違約金」の措置を講じた不動産事業者の広告掲載を、原則として1ヵ月間以上停止する。実施は、2017年11月度の措置分から。