2017年12月9日土曜日

ヒューリック、ベトナムで農業参入 食品大手と合弁設立

不動産大手のヒューリックはベトナムで農業に参入する。年内にも現地の食品大手と合弁会社を設立し、6億円前後を出資する。花や野菜、果物を生産し、ベトナムで販売するほか周辺国や日本に輸出する。4~5年後に合弁会社を上場させ、投資資金の一部回収も目指す。農業を不動産に次ぐ新たな収益源に育てる。
 ベトナムで農業生産や食品加工を手掛けるパングループと合弁会社を設立する。パンが51%、ヒューリックが49%を出資する。まずは南部のラムドン省ダラットの約130ヘクタールの農地を確保し、キクやカーネーション、イチゴなどを生産する。
 ヒューリックと提携する農業法人のサラダボウル(山梨県中央市)などから技術者を派遣して品質を高め、東南アジアの富裕層に売り込む。4~5年後に合弁会社の単独税引き利益を5億円超に引き上げ、現地の証券市場への上場を目指す。
 ヒューリックは高齢化や人口減によるオフィス市場縮小に備え、新分野への投資を拡大している。16年5月にはサラダボウルと共同出資会社を設立し、農業に参入した。

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