2016年9月19日月曜日

目黒ツインタワーマンションが人気の理由

現在、都心でマンションを探している人ならご存じかもしれないが、JR山手線など4路線が乗り入れる目黒駅から徒歩1~2分という好立地に超高層マンションができる。目黒駅といえば、リクルート住まいカンパニーが3月に発表した「2015年版 みんなが選んだ住みたい街ランキング 関東版」で4位に急浮上するなど注目が高まっている。物件の概要と人気の理由についてレポートする。
前評判だけで資料請求が殺到。目標3倍の1万8000件超

「資料請求数は目標の6000件に対して、3倍以上の1万8000件超が来ています」と、4月2日に行われたメディア向けの説明会で、売主である東京建物執行役員の田代雅実さんは好調ぶりを語った。物件名は「Brillia Towers 目黒」。目黒駅から徒歩1〜2分の場所にある総開発面積約2.3haの広大な敷地を再開発する計画の一環で建設される。

マンションは2棟からなり、北側に位置する棟を「ノースレジデンス」(地上40階地下2階建て)、南側に位置する棟を「サウスレジデンス」(地上38階地下2階建て)と呼ぶ。2棟の総住戸数940戸のうち、661戸が分譲販売される予定だ。建物の竣工は2017年12月上旬を予定している。

その他にもノースレジデンスに隣接し、北側を目黒通りと接する場所に27階建てのビルが建設されて、そこにオフィスや商業施設なども入居する予定だ。高層のタワーマンションや商業施設が少ない目黒駅周辺にあって、文字通りランドマークタワーの誕生となる。




【画像】再開発のイメージCG。高層マンション2棟とオフィスビル(右)からなる(画像提供:東京建物)



「駅前に森を創る」というコンセプトのもと、約900本の樹木を植栽するなどして敷地内の緑化面積は約5300m2を誇り、自然を強く意識したランドスケープデザイン。他にも豪華なラウンジやパーティールーム、さらにはキッズルームやフィットネスルームなどまで”全方位的”に隙のない共用施設などが魅力だ。

販売プランや販売価格の詳細は明らかになっていないが、住戸専有面積は30m2台~150m2台、販売予定価格も5000万円台~4億円台まで幅広く、販売の中心は1億円を超える”億ション”になるという。資料請求者の約3割は、経営者や役員、医者や弁護士などで、一般的なマンションよりも富裕層の割合が高いという。
山手線沿線で駅徒歩1分の新築マンションは、過去10年でたったの14件

強気の価格設定にもかかわらず、人気が高い理由は、まずは何といっても立地の希少性だろう。敷地は、江戸時代には大名の上屋敷が置かれ、明治時代には外交官の花房義質が別邸を構えたことから「花房山」と名付けられた。「池田山」や「御殿山」などを含めて「城南五山」と呼ばれた、都心でも有数の閑静な邸宅地として人気が高いエリアだ。

敷地は標高約30mの高台に位置し、南側は緩やかな斜面となっているため、西側の上層階からは富士山が望めるという。逆の東側も周辺に高層マンションがほぼないこともあり、六本木など東京都心部の高層ビル群が一望できる。日中の晴れた景色では西側、夜景の美しさでは東側が楽しめる。徒歩圏内に「自然教育園」や桜で有名な目黒川があるなど自然環境も充実している。

アクセスの良さも人気要因の1つだ。「山手線沿線で駅徒歩1分の場所に分譲された新築マンションは過去10年間に14棟しかない」(東京建物)。以前は山手線の主要ターミナル駅に劣っていた鉄道アクセスも、2000年に東京メトロ南北線・都営三田線が開通し、東急目黒線を通じて東急東横線も利用できたりするなど大きく改善した。

今後、目黒駅はさらに人気が高まる可能性がある。品川駅へのアクセスが良いからだ。過去に何度か記事を書いたように品川駅周辺は、今後、最も再開発が期待されているエリアだ。国際化する羽田空港へのアクセスが改善し、リニア中央新幹線の始発駅になるなど再開発が目白押しだ。

「目黒の魅力は何といっても住環境の良さです。目黒駅から数分も歩くと一戸建てが立ち並ぶ閑静な住宅街が広がる。山手線の沿線内では目黒か目白ぐらいです。弱点だった交通アクセスも地下鉄の開通で改善したのに加えて、最近は品川駅や羽田空港へのアクセスの良さで注目が高まっています」と東京カンテイ上席主任研究員の井出武さんは話す。

住宅街が多い目黒駅周辺で、今回のような好立地に大規模マンションが登場する機会はそう多くないだろう。さらに都心部で新築マンションの供給が減っていることも含めて、本物件へ注目が集まるのは当然といえよう。続報があればリポートしたい。

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