今回はこの渋谷の次世代へ向けた再開発を取り上げます。
「若者の街」からの脱却、次世代産業の中心地となるべく大改造中
渋谷は1970年代からずっと若者文化の中心地であり続けました。1980年代は「西武vs東急」という図式で、次々と開発が進みます。街が周辺に拡がり、その拡がったエリアの裏通りでは、安い賃料で借りられる小さなビルに10代20代向けのお店が集まりだしました。ここから1990年代にはファッションや音楽などサブカル分野で「渋谷系」と呼ばれる若者文化が花開くことになります。ただ、低年齢化が進んだことで、「渋谷は大人にとって魅力が薄い街」とみられ、2000年以降は「渋谷の斜陽化」とメディアに取り上げられることも増えました。
しかし2010年代に入り渋谷は再び変化の時を迎えています。IT企業の集積、ファッション業界の中心地、外国人居住といった渋谷および周辺エリアの特性を背景にして、クリエイティブ・コンテンツ産業の活性化と観光都市化が目標として掲げられています。交通インフラの整備を中核として、大規模でかつ総合的な開発が目白押しです。
「渋谷」駅周辺で進む再開発マップ
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