2017年11月16日木曜日

東急不、東京都心の高額マンションの販売拡大 

東急不動産が千代田や港などの東京都心6区で平均価格1億円以上の高額マンションの販売を加速する。都心物件の販売担当者を2割増やし、2018年3月期は六本木や永田町など4物件を発売。年1件前後だった供給ペースを来期以降も数件規模に増やす方針だ。高所得のシニアや共働き世帯の需要を背景に都心シフトを加速する。
 今期はすでに「ブランズ六本木 ザ・レジデンス」(東京・港、平均価格約3億8千万円、総戸数51戸)や「ブランズ永田町」(東京・千代田、約2億8千万円、21戸)など3物件を販売中。さらに12月には「ブランズ六本木飯倉片町」(東京・港)を発売する。
 7月に発売した六本木は全体の4割、9月に発売した永田町は3割の住戸がすでに契約済みで、高額物件としては「好調な売れ行き」(大隈郁仁社長)という。来期には港区白金台の高額物件の販売を控えるなど、今後も年間数件ペースで販売を拡大する計画だ。
 不動産経済研究所(東京・新宿)によると、16年の1戸当たりの販売価格が1億円以上の億ションの発売戸数は1265戸と2年連続で1千戸の大台に乗せた。10~12年は600~900戸前後で推移したが、13年に1500戸を突破。14年に900戸台に減らしたものの、再び1千戸の大台に乗せた。
 郊外物件の売れ行きが鈍い一方、都心エリアは安定した資産価格が見込まれるとして好調だ。

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