(一財)日本不動産研究所(JREI)は14日、「住宅マーケットインデックス2017年上期」の調査結果を発表した。アットホーム(株)と(株)ケン・コーポレーションが提供した賃貸・分譲マンション事例データを、新築・中古(既存)(築10年)別、大型(80平方メートル以上)・標準(40~80平方メートル未満)、小型(40平方メートル未満)に分け、賃料・価格・平均利回りを都心5区や東京23区などエリア別に集計・分析した。調査期間は17年1~6月。
1平方メートル当たりのマンション賃料は、都心5区の新築が大型5,656円(前期比0.6%上昇)、標準4,373円(同1.3%下落)、小型4,389円(同0.5%上昇)。既存では、大型5,042円(同0.6%上昇)、標準4,010円(同1.3%下落)、小型4,135円(同0.6%上昇)となった。新築および既存の大型と小型タイプがほぼ横ばいで推移。標準タイプはわずかながら下落傾向にあるが、過去6期でみるとほぼ横ばいで推移している。
東京23区の新築は、大型4,679円(同3.8%下落)、標準3,292円(同0.3%下落)、小型3,649円(同0.1%上昇)。既存は、大型4,182円(同3.6%下落)、標準3,044円(同0.3%下落)、小型3,447円(同0.2%上昇)となった。新築および既存の大型タイプが前期および前年同期に比べて下落。今期、都心5区の物件割合がここ数年の平均と比べて10%程度少なかったことが要因としている。
1平方メートル当たりのマンション価格は、都心5区の新築が大型193万4,000円(同9.8%下落)、標準134万8,000円(同2.1%上昇)、小型133万2,000円(同3.3%上昇)。新築の大型タイプが前期に比べて大幅に下落しているものの、前年同期比ではやや上昇している。小型と標準タイプはやや上昇し、標準タイプが最高値に。既存は、大型119万円(同2.5%下落)、標準104万1,000円(同2.7%上昇)、小型102万9,000円(同0.3%上昇)。
東京23区の新築は、大型147万2,000円(同1.9%上昇)、標準97万1,000円(同2.3%上昇)、小型116万5,000円(同3.5%上昇)。新築のすべてのタイプが上昇し、大型と小型タイプは最高値となった。既存は、大型82万9,000円(同2.5%上昇)、標準76万6,000円(同3.4%上昇)、小型87万9,000円(同3.4%上昇)。既存の標準タイプは9期、小型タイプは10期連続の上昇となった。