1月10日に開かれた東京圏国家戦略特別区域会議の東京都都市再生分科会で、事業協力者である森ビルの「虎ノ門・麻布台地区」大規模再開発計画の概要が明らかになりました。
約8.1ヘクタールの対象区域内に、総延べ床面積約82万平方メートル、高さ約330メートルの超高層ビルを中心として計7棟のビルの建設が計画されております。
計画地は港区虎ノ門5丁目、麻布台1丁目および六本木3丁目におよぶエリアで、外苑東通りに面するA街区、放射1号線に面するB街区、桜田通りに面するC街区に区分されて開発が進む予定です。建築予定の建物を核とした各街区の規模や概要は以下の通りです。
● A街区:地上65階地下5階、高さ約330m、延べ床面積約449,000㎡のビルを建設。中低層に事務所、高層階(56-65階)に住宅約80戸、低層階には外国人対応スーパーやインターナショナルスクール、多言語対応子育て支援施設などを配置する予定。
● B街区:B-1街区、B-2街区に住宅主体のビル2棟を配置する予定。
● B-1街区:地上63階地下4階、高さ約270m、延べ床面積約170,500㎡のビルを建設。低層階(6-12階)にはサービスアパートメント約160戸を配置する予定。
● B-2街区:地上53階地下5階、高さ約240m、延べ床面積約155,500㎡のビルを建設。低層階には医療施設を配置する予定。
● C街区:C-1、C-2、C-3、C-4の4街区にそれぞれ店舗、住宅、事務所、寺院などの用途の4棟の建物(地上3階を3棟、地上8階を1棟)を配置する予定。
この再開発計画を通じて、幹線道路を結ぶ南北・東西方向の道路整備や地下鉄神谷町駅と六本木一丁目駅を結ぶ歩行者ネットワークの整備、地形を活かした緑地や大規模広場の整備、木造密集地の解消等による市街地の安全性の向上などを図る予定です。また、外国人にとっても暮らしやすい生活環境の整備の一環として、国際教育施設、外国人の生活支援・交流施設、多様なニーズに対応した居住・滞在施設の整備として計約1300戸を計画しております。
着工は平成30年度(2018年度)で、竣工は平成34年度(2022年度)の予定となっております。これらの完成により、区域の防災対応力の強化と環境性能の向上が図られながら、地域特性を踏まえ、周囲と調和した新たな景観と街並みが形成される予定です。